自受法楽の境涯を求めて

　　「今日　学習センターでね、私と同じ時期に乳がんの手術をしたお友達に会った

　　　のよ。あの人は先生の言うとうりに抗がん剤治療をしたのね。

　　　私は　しなかったわけだけど。

　　　私のことを・・ずいぶん元気になたわね・・・て　　　綺麗になったし　若くなった

　　　とも言ってくれたけど・・・（内心うれしくない）

　　　自分はね　抗がん剤のせいかもしれないけど　そこらじゅう痛むんだって

　　　その人のお友達も同じ痛みで苦しんでいるって　話していたわよ」



　　「その人の友達も体が痛むって・・大変だな

　　　でも再発して苦しんでいるわけではないんだろう・・・」



　　「後遺症が私より　ずっとひどいのよ・・・

　　　私のは　忘れたころに　チクチクってするだけね・・・

　　　あの人のは副作用のせいじゃないかって？」



　　「私の場合は、正しい信仰の力で、本来備わっている自分の力を強くして

　　　病気と闘ってきたので、決して神様にお願いして治してもらったわけでは

　　　ないのよ・・・と話してみたんだろう」



　　「だいたい　そう話したみたけど・・・お友達は信仰より西洋医学の方を信じる

　　　って言っていたわね」



　　「最近は、西洋医学の先生たちが、病気は生活習慣病なんだから・・その悪い

　　　原因を改めて人間本来が持っている力を出すことができる生活をすることが

　　　最も大切なんだと考えるようになってきたね

　　　医者や薬の力だけでは、健康にはなれないということだ」



　　「医者は病気を治す補助をするだけよね」