自受法楽の境涯を求めて

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　　「今日は少し運動してから帰りましょう・・・」


　　「セット　に行っている間に　おせち　の材料を全部買っておいたからね・・・

　　　きんぴら　のゴボウも４本にしておいたから・・・

　　　にしめ　の材料はね　たけのこ　レンコン　紀文のチクワ　さといも　大根　にんじん

　　　だったかな」



　　「いいわよ　それで　・・明日　青物とこまかいものは、出来た物を買うから

　　　あなたの好きなカズノコとタコは忘れないでね

　　　貴方も手伝ってよ・・・」



　　「嫁さんに任したらどう・・・

　　　お客が来るのによ・・・これ嫁が作ったです　と言って出せないでしょう・・・」


　　「そういうもんかね・・・

　　　夜は来年の三大目標を確認しておかないとね・・・」


　　「一つは今年達成できたから・・・その分を新しい目標を入れればいいんでしょう

　　　具体的に・・・」

　　　  

　　
　　　三名湖


　　「でもね不満だらけなのよ・・・

　　　みんな　こうなればいいな　ああなればいいな・・と思っているのよ。

　　　お化粧しても気に入ったようにならないし　洋服も気に入ったものを着ても良い姿

　　　には見えないし　お尻が出ているから何を履いても駄目と思っているし

　　　身体も悪いとこだらけで　頭も悪いし　美味しいものに出会うと、すぐ調子に乗って

　　　お腹を壊したり・・・駄目なのよ・・わたしは」


　　「周りの人は、貴女のこと　そうは見てないと思うよ・・・

　　　頭はいいし　器量はあるし　親しみのある綺麗な顔をしているし　思いやりは人一倍

　　　だし・・・みんな　そう思っているんじゃないの」


　　「そんなことは絶対にないから・・・貴方の買い被りよ・・・」


　　「そう言う風に　何でも悪い方にとってしまうのは性格なんだろうけど・・・

　　　もしそれで　イライラ　　したりしたらストレスになってしまい・・・

　　　そのストレスが病気をつくってしまんだよ」



　　「この悪い性格は直らないでしょう・・・」



　　「いったい何のために信仰してるの！

　　　境涯を高めれば　考えも自然に変わるから、全てが解決していくんだよ」


　　「そう思っているのよね・・・

　　　お友達には　貴方の言うように話すのよ・・・

　　　でも　自分も　お友達と同じことをやっているのよね・・・

　　　笑っちゃうわね・・・」
  

　　


　　「先月　ご主人を亡くしたお友達ね・・・

　　　随分いろんな所へ連れて行ってもらったから・・・

　　　これで　好いことにしようって・・・言っていたわよ」


　　「何回も別れないで我慢してきた人だね・・・

　　　いい息子夫婦やお金に恵まれても・・・毎日が地獄だったようだね・・・

　　　幸せは、家族でも　お金でもないんだね」


　　「これは体験してみないと解らないわね・・・

　　　私はいまでも　家庭があり　お金もなければ幸せにはなれないと思っているから・・

　　　貴方に　幸せは物やお金ではない　と言われても・・・

　　　理屈では解っているんだけど・・・」



　　「物や形は幸せへの手段にはなるよ・・・でも　幸せ　そのではないと思う。

　　　物は、持てば持つほど心が貧しくなるし　切がないと思うよ。

　　　あるところで満足する心をもたないと　物に心が振り回されてしまうよ」



　　「それは　そうよね・・・良くわかるのよ・・・

　　　でもね　不満だらけなのよ・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく  

　　


　　
　　　藤岡　三名湖


　　　手をつなぐと、前とは違った温かいものが、身体に湧いてくるような感じになる。

　　　若いころは、手が触れただけで頭がカーットなってしまって、その時の心の状態など

　　　覚えてないけど、年を取ってきてからは、愛情とかを感じたり、熱いものが伝わって

　　　くるのが楽しみだったようです。

　　　それが、今年になってからは、手をつないでいると、充実した満足感というか自然

　　　の姿の中に歓喜が満ち溢れてくるような気がしてくる。


　　「あなた！　今　肘が痛いから・・・・

　　　楽しむ時　大丈夫かしらね・・・・なるべく使わないようにって言われているのよね」



　　「自分たちが楽しんでるのは、挿入のではないから・・・

　　　腰を使うこともないし、肘だって使う必要はないんだから、関係ないだろう」


　　「そんなこと言ったって　夢中になってしまうから・・・

　　　知らない内に力が入ってしまうでしょう・・・

　　　何時だって　後になって腰が痛くて　恥ずかしい思いするんだから」


　　「それは知恵を出して、早く何とかしなければいけないな・・・

　　　落ち葉がすべるから・・・気をつけて」


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく


　　  

　　
　　　多々良沼


　　「あなた　全然いないわね・・・釣り場の所のおじさんが　ガバ池の方なら一羽以上

　　　いるかもしれない　と言っていたわよ」


　　「向こうに一羽見えるから・・・言ってみようか・・・」


　　「あなた！　　こちに　どんどん来るわよ・・・

　　　早く　撮らないと・・・」



　　「そこに　座っていて！・・・　一緒に撮るから・・・

　　　あぁ　二羽　飛んできた！　　　着水！・・・すごい勢いで泳いでくるよ・・・」


　　「あなた！　　どんどん上がってくるわよ・・・」



　　「おぉ！　　また飛んで来たよ・・・もっと傍まで行って！　」


　　「あなた　威嚇してきたわよ・・・こわい！

　　　
　　「じゃー　　そこで止まって！　　　仲良くしてて・・・」


　　  

　　


　　「三日前の夕方から寒気がひどく、何をする気力もなくなって

　　　そのまんま布団にもぐりこんでしまいました。

　　　夜中に腕の激痛で目が覚め　明け方まで苦しみっぱなし。

　　　とりあえず朝一番で、風邪の方を　やっつけようと思って、医者に連れて行って

　　　もらいました。


　　　近くの個人院で　ノロウイリスの症状をさかんに聞いていましたけっど・・・

　　　ただの風邪だったようで・・一日中寝ていたら・・・夕方には熱も下がり　バナナと　おかゆ

　　　が食べられるようになりました。


　　　腕の痛みは、昼間はおさまっていますが、夜中に　ひどいものです。

　　　右腕はテニス肘だそうです。左腕は頸椎が原因のようで二の腕と肘の下がシビレが

　　　きます。

　　　おそらく風邪のせいで痛みが起きたと思います。


　　　テニス肘は治るのに長くかかるようです。

　　　彼の絶大な応援があるので　頑張らなくてはと思っております。
  

　　


　　「久しぶりね・・・腕を組んで歩くの・・・

　　　風が強いから・・・くっつかないと寒い！　」


　　「子供や孫の前ではベタベタできないからね・・・

　　　昼間っから部屋を閉め切るわけにもいかないしね・・・」



　　「なに変なこと言ってるのよ・・・

　　　本当に、楽しむというのも大変なもんね・・・

　　　なんでも努力が必要と言うことかしら」


　　「その通り・・・年を取っても愛情を保つには、大変な努力が必要だということが

　　　わかるだろう。　どんな良いことでも　すぐ慣れてしまうし　飽きてしまうのが

　　　人間の常だからね」


　　「あなた・・やっと私も　良い方法があることが解ってきたわよ・・・」
  

　　


　　「今日はね　群大の漢方科にお友達を連れていってきたの・・・

　　　今飲んでいる漢方が効いたのか眠れるようになったみたい。

　　　だから次の予約を２月２２日にして大量の処方箋をもらってきたわよ。

　　　それから　彼女　最近　腕がしびれたり　痛かったりするから　ついでに診てもらえる

　　　かどうか最初に受付に聞いてみたのよ・・・やっぱり紹介状がないと駄目なので

　　　このことを漢方の先生に話したら、私が書きましょうとのこと。

　　　群大は混んでいてリハビリーがないから富岡総合に紹介状を書いてくれたのよ」


　　「難しい時に紹介状をもって群大に行くのが普通なのに

　　　群大の紹介状をもって富岡総合に行くんだ」


　　「帰りにソバ付の海鮮定食を食べてきたけど　なかなか美味しかったわよ

　　　赤城からの風が強くて寒かった・・・」


　　  

　　 　　　浅間が少し見える


　　「もしそうだとしたら宝の持ち腐れね・・・

　　　本来与えられている楽しみを放棄してしまうのね・・・」


　　「頭だってそうだろう・・・十分の一も脳を使っていないそうだよ

　　　もっとも　我々の身体には　仏の生命が備わってるのに、それを使わず

　　　煩悩のとりこになって不幸を味わっているわけだからね」


　　「貴方がよく言っているわね、女の体の一番感じるところは、

　　　挿入では触れることが出来ないってーそれも大損していることになるの？」


　　「男性は挿入だけに走り　男の本当の喜びを見失っているそうだね。

　　　それに最近の若い人は、それさえも面倒臭くって　自分では何もしないで

　　　横たわっていて、全部女性にやってもらうのが　流行っているらしいよ」


　　「情けないね！　　女性を楽しませることが出来ない男が

　　　どうして世の中を良くすることができるのよ」