自受法楽の境涯を求めて

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　　「歯医者の予約が２時だから・・午前中・運動できるわよ・・・
　　　お尻が痛くて・・良く歩けるかな・・・」


　　「宮崎公園のツツジが咲き始めただろうから・・寄って行こう・・・
　　　お尻の薬は つけている んだろう・・・」


　　「野口病院の肛門の薬は・・無くなったから・・今　オロナイン つけている のよ・・・
　　　唇のまわりも ブツブツ が出てきて・・・
　　　いゃんなっちゃう わね・・・
　　　つぎつぎ病気が増えてきて・・・」


　　「口唇ヘルペス じゃないかな・・何時もの・・・疲れが出たんだろう・・・
　　　心配ないよ・・・・・・」


　　「今　一番 いいところね・・きれいね・・・」


　　　
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　　「今日　美術館にお友達の絵を見に行ったのよ・・・
　　　そこでね 昔の同級生に会ったのよ・・・
　　　彼女も お友達から招待されていてね・・・
　　　お友達の絵の前で・・三人で 女の長話が始まったのよ・・・」


　　「絵の批評が 始まったのかい」

　　「そうじゃないのよ・・・会えて元気がもらえて嬉しいの連発なの・・・
　　　私が元気を分けてやったわけでもないのに・・ 元気もらえた と言うのね・・・
　　　どう言う意味なのか 貴方わかる？ 」


　　「それは お世辞じゃないかな・・・
　　　あなたみたいないい人に会えて嬉しい事を　オーバーに言ったんだろう・・

　　　テレビ見ていても 皆よく使っているよね・・・

　　　流行り始めは 本当に励まされたお礼に使っていたようだけど・・・
　　　最近は どんな場面でも使われるようになってきたな・・・

　　　　すぐ真似をして流行していくからね・・・」


　　「皆　元気を貰いたい程 弱いのかしら・・・
　　　それとも 不安なのかしら・・・

　　　いろんな悪い出来事が次々と起こるし・・これから先も 心配事が多くて・・・
　　　つい 自分に負けそうになる時が 私にもあるけど・・・

　　　だから一人ぼっちになるのが恐いのかな・・・
　　　自分を理解してくれる人が ほしいのかな・・・」


　　「我々は 信仰を持っているから・・不安にはならないけど・・（間違った信仰では
　　　無論だめだけど）
　　　信仰をしてない人は・・なかなか大変でしょうね・・・

　　　本来 元気は人から貰うものではなくて・・自分から湧き立たせるものでしょう
　　　不幸も そうだよね・・人が不幸にするのではなくて・・
　　　自分が不幸を感じるんだよね・・・」


　　「幸せも・・そうでしょう・・・」


　　　
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　　「今日は　寒いから・・　ゆっくり温まってね・・・・
　　　腰の この辺が痛いのよ・・・」


　　「友達と山に登った時の痛みが・・まだ取れないのかね・・・
　　　少し・・摩ってやろうか・・・」


　　「幾日か経ってから痛くなったのよ・・・年のせいね・・・」


　　「ふくらはぎ も あまり揉んでいないじゃないか・・・
　　　今 ベストセラーになっている”腰痛は歩き方を変えるだけで完治する”を
　　　読んでみたけど・・・
　　　正しい歩き方をすると・・ふくらはぎ を揉む効果もあるらしいから・・・
　　　読んで　やってみて・・・」


　　「血流を良くすることは・・どんな病気にもいいのね・・きっと・・
　　　今度は　真面目に 少々やってみるわね・


　　　
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　　「人生の目的は何か 親鸞聖人に求める・・とか言うような本が
　　　新聞広告に 随分と載っているわね」


　　「浄土宗の依経は 浄土の三部経だろう・・

　　　これは 釈尊の最高の教えである法華経を説くための

　　　仮の教え の一部だろう・・・

　　　そもそも 釈尊一代五十年の説法中において・・最勝真実の経は

　　　最後の八年間に説かれた 法華経 であり それ以前の四十余年の経は

　　　衆生を法華経へと導くための方便の仮設だそうです。

　　　だから 法華経が説かれてしまった後は　その存在意義すら失ってしまうわけだよね。

　　　その証拠に 法華経を説く時の初めに・・

　　　無量義経において　”四十余年には未だ真実を顕わさず（法華経２３頁）”　と説かれ

　　　法華経方便品 には”正直に方便を捨てて但無上道を説く（法華経１２４頁）”

　　　と説かれていますね。

　　　だから 四十余年の教説である浄土三部経は・・捨て去るべき方便教であり

　　　阿弥陀仏というのも 極楽浄土というのも・・みな架空のものなんだね」


　　「生きている間に 幸せ 仏の境涯になれないで・・
　　　どうして 死んでから幸せになれるのよね・・・馬鹿みたい・・・
　　　方便だから・・しかたがないか・・・」


　　　
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　　「ここの運動（藤岡 竹沼）・・も久しぶりだね・・・」


　　「昨日は　お友達を励ましに・・ここに来たのよ・・・
　　　もう散り始めているけど・・
　　　湖水の桜を　上から見るのも・・素晴らしいわね・・・」


　　


　　


　　「あなた　お友達がね 子宮頸がん で放射線治療と抗がん剤治療を
　　　今月末あたりから・・始める予定なんだって・・・

　　　週二回の治療で・・国立まで通うのを心配してたわよ」


　　「それは大変だね・・生きてる心地がしないだろうね」


　　「富岡総合から紹介されて群大に行って・・子宮頸がん と解ったんだけど・・・
　　　子供達が心配して・・太田の有名な病院に連れて行ったのね・・・

　　　そこで　子宮の内部にできた物で・・手術をしないで化学療法らしいのよ・・・
　　　太田まで通うのは大変だから・・・
　　　国立に紹介してもらうと言っていたわよ」


　　「副作用が怖いから・・放射線 抗がん剤 を使わないで・・・
　　　できれば・・手術がいいんだけど・・・

　　　どうしても手術が出来ない事情があれば仕方がないけど・・・
　　　後になってから・・手術でも良かったと言われても困るんで・・・
　　　もう一度　確かめたらどうだろうね」


　　「国立にくれば　また検査になるんだから・・・
　　　その時に　手術を希望してみればいいのね」


　　　
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　　「桜は　本当に 心を明るくしてくれるわね・・・

　　　新聞の広告には　だましの商法や悪い教えの物が沢山あって腹が立つ

　　　ことがあるけど・・・

　　　桜の花を見ていると　広告には騙されないようにと反って

　　　勇気が湧いてくるわね」


　　「特に　宗教に関する本の広告には・・あきれるね・・・

　　　何万人の人達に　間違った思想を植え付けてしまうんだから・・・」


　　　
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　　　藤岡 七輿山古墳


　　「この入浴剤は　まるで温泉気分ね・・・気持ちいい・・・」


　　「肌が触れあっているから・・・気分がいいんじゃないの・・・」


　　「さっき見てきた花が・・良かったのよ・・・」


　　「老松に映えて・・古木の桜が　見事だったね・・・
　　　古墳から垂れ下がってさ・・・」


　　「桜は　年老いても 堂々と咲き誇っているわね・・・」


　　「こっちも負けてはいないさ・・・
　　　心の奥から・・・楽しみきってやるさ・・・」


　　　
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　　「風が強いわね・・・寒くなってきた・・・
　　　いろんな方に向いているので・・・撮りずらいなー・・・
　　　あぁー　　危ない ！　　」


　　「枯葉の下は ・・土が柔らかいから・・気お付けて！
　　　風が 赤城から吹いてくるんだから・・冷たいわけだよ」


　　「暗い処と　明るい処が混ざっているので・・・
　　　私には・・撮れないわよ・・・」


　　　
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