自受法楽の境涯を求めて

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　　「オクラに似ているけど・・・
　　　花が 大きくて・・きれいだね・・・」

　　「あなた　トロロ葵と書いてあるわよ・・・
　　　同じ アオイ科なのよ・・きっと・・・」　　

　　「ぶどう郷では お弁当を食べる所が無かったし・・・
　　　ここでも・・食べるわけにはいかないね・・・・・・」

　　「煮た赤飯だから・・・水を もっと減らせばよかったのよ・・・
　　　それを 握ってきたから・・・どうかな？　」

　　「あぁ・・　なかなか美味しいよ・・・
　　　赤飯餅でどう・・・
　　　新しい味だね・・・これなら売り出せるかな・・・」

　　「またまた・・・ごぼう と一緒に食べてね・・・
　　　これは　特別のもらい物だから・・美味しいわよ」


　　　
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　　「鼻高展望は 例年より綺麗ね・・・
　　　コスモスは 次に咲くが待っているし・・・」

　　「お店を・・もう少し・・賑やかにしてくれると・・いいんだけどね・・・
　　　近くの牧場のアイスクリーム も・・道路に出てくれると・・・
　　　みな買うんじゃないかな」　

　　「そうね　わざわざ奥まで行くのは・・めんどうだし・・・」　


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　　「あなた　ここは（長瀞・宝登山のそば不動寺） まだ蕾が多いわね
　　　これからね ・・白は満開だけどね・・・」

　　

　　　日蓮正宗では　常盆・常彼岸なので・・毎日 勤行の時に・・先祖供養を
　　　行っていますが・・・
　　　社会の行事の時には　必ず お寺から塔婆をいただいて・・墓所に
　　　建立に行きます・・・
　　　お彼岸は　長瀞の墓苑に行ってきました

　　　仏教では　私達が生活している世界のことを娑婆世界と呼び・・
　　　煩悩や苦しみの充満した・・けがれた国土と説かれます・・・

　　　この娑婆世界を 此岸 にたとえ・・これに対して悟り・成仏の境涯のことを
　　　彼岸 にたとえるのです
　　　釈尊の経には　釈尊在世や正法・像法時代の菩薩たちが・・何度も生死を
　　　繰り返して・・六波羅蜜を修行して・・悟りを得ていくことが説かれていますが

　　　私たち末法の衆生は　日蓮大聖人 の教えでないと・・
　　　成仏の境涯の 彼岸 に到達することはできません
　　　このことは　釈迦の教えにも・・日蓮の 立正安国論 にも・・
　　　鮮明に書かれています。　


　　　　
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　　「あなた！　日本に仏法が・・いろいろ入って来て・・どうなったの？」

　　「念仏や真言や禅宗は 釈尊の方便の教えだから・・民衆を惑わすのも・・
　　　しかたないけれど・・・
　　　天台の法華経までが・・末法に入ってくると・・釈迦の予言通り効力を失い
　　　国中が・・各宗派乱れて混乱し・・・
　　　世の中の思想が乱れた結果・・戦いが始まり・・災害が襲い起こり・・
　　　食糧が無くなり・・病気が流行し・・巷に屍が山積みとなり・・・
　　　民衆の心はすたれ・・まるで 生き地獄そのものになっていった」

　　「ひどい有様だったのね・・・
　　　この時に　いよいよ末法の仏様が・・出現なさって来るのね・・・」

　　「釈尊滅後２１７１年　すなわち末法に入って１７１年にあたる・・
　　　貞応元年（１２２２年）・・末法の仏様・・日蓮大聖人が出生された
　　　この人こそ　釈尊の種々の予証を寸分たがわず身に実証され・・
　　　釈尊の予言通り・・上行菩薩の再誕にして・・
　　　その真実の姿は・・釈尊に替る末法の法華経の教主なのですね」


　　　
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　　「あなた！　ススキがきれいね・・・
　　　もうすっかり 秋の風ね・・・」

　　「今朝ね・・オニヤンマ が地面で羽をバタバタさせていたよ・・・
　　　羽を持って飛ばしてやっても・・落ちてしまんだよ・・・
　　　しかたがないから・・植木鉢の上に・・そうっと置いてやったよ」

　　「虫の一生の終わりかしら・・・
　　　短い命で かわいそうね・・・」

　　「いや　昆虫にしてみれば・・一生は一生で・・
　　　我々と同じ感覚だと思うけど・・・
　　　大きい象も ネズミ も我々も・・みな 一生の心拍数 は同じだそうだよ・・・」

　　「そうなの・・同じ生き方をしているの・・・
　　　じゃー　一生を頑張らなければ いけないわね・・・」

　　「ほら　悪いクセ が出た・・・
　　　・・しなくてはならない・・　と言う方は　ストレスが溜まってしまうよ・・・」

　　「そういうことね・・・幸せな境涯で死ねないと・・
　　　今度生まれて来るとき・・いい人と幸せな生活が出来ないかもね・・・」

　　「生まれて来た時は　乳を吸うことは本能で覚えているけど・・
　　　あとは 皆 忘れてしまっているんだね・・・
　　　どんなに悪いことをしていても・・・」　

　　「過去の原因によって・・どう生まれて来るか・・結果が決まっているのね」

　　「頭がよくって美人で・・裕福な家庭に生まれたいかな？」

　　「あなた と また一緒になれたら・・それでいいのよ・・・」



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　　「仏様は　えらいわね・・・予言通りに時代が成っていくものね」

　　「天台や伝教が出現した時代は　像法時代だろう・・・
　　　時代が下るとともに・・低い教えの方から・・徐々に効力を失っていくなかで・・
　　　天台は　像法時代 前半の末に・・
　　　中国において・・法華経第一の正義を顕わされ・・
　　　伝教は　像法時代後半の日本において・・同じく法華経をもって
　　　その時代に弘法の利益をもたらした。

　　　そして　像法の後に来る時代について・・・
　　　天台は　最後の５００年（末法の始め）に・・妙法 が流布して
　　　一切衆生を救っていく・・と述べている。」

　　「末法の仏様の出現が解っていたのね・・・
　　　だから・・たとえ らい病でもいいから末法に生まれたかった
　　　と言う有名な言葉を残したのね」


　　　
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　　「せっかく の伝教大師の法華経も・・邪義に染まってしまうのね」

　　「釈尊の法華経 も 滅後（正法１００年像法１０００年）２００年を経て
　　　末法（万年）に入ると全く効力を失い・・・
　　　それに変って・・末法の仏様が出現することになっているよね」

　　「それも　釈尊のお経に・・予言されてるわね・・・」

　　「釈尊は いろんな経文において・・釈尊滅後の未来を・・正法・像法・末法に
　　　区分して予言し示しているね

　　　とくに 大集経には　滅後 最初の５００年はー仏法に依り悟りを得て誤りのない
　　　時代・・と説いて　２番目の５００年はー禅定（心を一点に定めて考える）が盛ん
　　　に行われて悟りを得る時代　
　　　３番目の５００年はー経文の読誦や教義の論議が盛んにおこなわれる時代
　　　４番目の５００年はー塔や寺が盛んに建造される時代　そして
　　　最後の５００年（末法）はー仏教界においても世間においても争いごとが
　　　盛んになり・・釈尊の仏法の功徳が隠没する時代・・・
　　　と説かれています。」


　　　
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　　「それは　念仏宗 真言宗 なのね・・・
　　　みな　釈尊の方便（仮の）の教えを基にしているのね」

　　「真言宗は大日経を基にして作った教えで・・・
　　　弘法大使空海 が遣唐使に加わって渡唐した時に・・日本に持ち帰って
　　　嵯峨天皇に伝えたものです。

　　　その他 禅宗も曹洞宗 も　みんな釈尊の方便の教えを基にしてます。
　　　ただ 天台宗 だけが　中国の隋代に 天台大師が 法華経を依経として
　　　開いた宗派です

　　　天台大師の教えは　南北朝から隋の時代への変換期にあった中国に・・
　　　深く根を下ろしたが・・・
　　　天台大師の死後は・・華厳 真言 禅 念仏 といった宗派が台頭してきました

　　　とはいえ すでに天台大師によって 法華経が流布されていた中国においては・・
　　　いまさら インド から持ってきた 方便の経典を・・そのまま広めるには・・
　　　無理があったのでしょう・・・

　　　各宗とも・・経典を・・梵語から漢語に訳す時　天台の法門を巧みに取り入れ
　　　している・・・
　　　その端的な例が・・真言宗です。

　　　そして 二祖の章安大使 滅後に至っては　中国には邪義が横行するようになり・・・
　　　中国天台宗の暗黒時代といわれた・・・

　　　しかし　六祖妙楽大使になって・・諸宗の義を破って・・天台の宗義を広め
　　　妙楽大使の弟子によって・・天台の教えは・・
　　　日本の 伝教大師に付属され・・日本で広まることになるだが・・・
　　　中国の天台宗は・・その後 法難により衰微の一路をたどっていく」

　　「そして　日本天台宗の開祖は　伝教大師最澄 なのね・・・
　　　それも時代と共に・・真言になびいて行ってしまうのね」　





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　　「聖徳太子が仏法を取り入れてから・・日本は仏教国になっていったわけでしょう
　　　でも・・いろんな宗派が出来ちゃったわね」　

　　「中国から入ってきた浄土信仰は　釈尊の方便の教えを基にしてできているから・・
　　　もともと真の仏の教えではないわけだよ」

　　「そんなこと皆 知らないわよね・・・」

　　「阿弥陀経にでてくる仏は 阿弥陀如来 という釈尊が作った架空の仏だし・・
　　　大日経に出てくる仏は 大日如来 という架空の仏です」



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