自受法楽の境涯を求めて

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　　駒ヶ岳ロープウエイ山頂駅（高低差９５０ｍ）から見た宝剣岳と千畳敷カール


　　


　　今回はバスでららん藤岡から乗り込みました。

　　お昼はお弁当が出るので、持っていくものは、水とバナナとお菓子、みかん、きゅうり

　　の塩もみ、それに必需品のカッパと長そでのシャツをリックに詰め込んで

　　前回、女友達と来た時は、行きも帰りも車酔いだったので今回は主人と来ることに

　　しました。千畳敷のお花畑とアルプス連山、もしかして富士山の抜群の眺望をもう一度

　　見ておきたいと思っておりましたので。

　　天気も上々、順調にバスターミナルまできました。

　　これからシャトルバスで４０分、お尻を振られて前回は酔っぱらったところですが

　　今回は主人と語りながら乗っているので安心していたのですが、バスで登っている

　　内に急にお腹が差し込んできて、少々不安になってまいりました。

　　ロープウエイの駅について急いでトイレに駆け込みました。

　　当日大変混雑しているので１時間から１時間半の待ち時間を予定していたのですが

　　運転手さんの計らいで早く到着して、あまり待たずに改札口まえに団体で並べまし

　　た。その並んでいる間にトイレにとんでいったのですが、気が気ではありません。

　　どうして主人を一緒に連れてこなかったのかと、なかに入ってから気が気では

　　ありません。改札が始まって前の人からどんどん入っています。順番がきても

　　主人が私の荷物を持って先に乗り込んでしまわないでしょうけど、団体なので

　　そのグループから外れると大変なので気が気ではありません。

　　汗をかきながら力んでも下痢気味の腹から何も出てきません。出てくれれば楽に

　　なるのに・・時間が心配なので、直ぐ出て人ごみの中を改札に向かってとんで

　　いきました。主人が待っていてくれて６０人乗車の最後に滑りこめました。

　　混雑のため千畳敷駅に着いてからでないと帰りの集合時間が決められないため

　　旗の目印にくっついて行くとのことでした。

　　頂上に着くと同じ旅行会社の旗がいくつもあるので、人ごみの中で添乗員さん

　　の服装を見失わないように。

　　途中、二人でなら安心でしょう、またトイレに飛び込みました。

　　外で主人が待っていてくれるので、落ち着いて用をたしているのですが

　　出ないので、そのままお腹の痛みを抑えながら、皆の集まっているところへ

　　行けました。遊歩道では食べる所がありませんので、駅の周辺で食べて

　　下さい・・とのこと、集合時間が１時３０分、

　　つづく

　　

　　


  

　　


　　登山仲間三人で、なかちゃんの家に集合して美の山のアジサイを見に出かけました。

　　私は昨日主人と来ているので、今日は二人の案内役です。

　　お昼は、例のヘリテイジ美の山のレストランで喜んでもらえました。

　　広々とした空間のロビーにはガラスカウンターのバーや足湯などもあり、ゆっくり

　　地元料理が楽しめました。地元大豆の手作りの豆腐がとても美味しかったです。


　　


　　


　　


　「ご主人と昨日来たの」


　「いいわね、うちのなんか何処へも、連れてってくれないよ」


　「私は一人だから、そんな不満もないし、一緒の楽しみも持ってないけど」


　「私だって、この間まで、うちのが病院だって連れてってくれないので
　　皆に世話になったんだから」


　「これからも、女同士助け合っていかないと、男は当てにならないから」


　「みんな、しっかりしないとね」


  

　　


　「みごとね！！　　私紫陽花にはあまり興味がなかったけど、
　　まさか、こんなに綺麗とわね」


　　

　　


　「ずい分来てるね！　このガクアジサイが好きなんだ、花に深みがあって」


　　


　　


　「新緑の時は、下のホテルに泊ってツツジを見に来たのよね」


　「桜の時は、青い花を期待してきたんだけど、まだ蕾だった」


　「今度クラス会なんかに、ここ使おうかしら、鬼石から来て右にまがって長瀞に
　　向かえばいいんでしょう、そしてライン下りのある橋を渡ってすぐに美の山の
　　入口の標識がでてるから簡単よ、なんと言っても一泊６８００円が魅力よ、
　　夕食も良かったし展望風呂も満点！」


　「うん、あの料理ならいいな」


　「あした　お友達とこようかな」
　　


  

　　


　　運動の大塩ダムから帰ってお茶を飲んでいると、約束どうり子供が迎えにきてくれた。

　　今日は朝鮮飯店に、と言うことで、そのまま息子の車で出かける。

　　帰りは代行車で私を送ってくれるそうだ。



　「これはずい分と冷たいね、胃がびっくりしちゃうかな」


　「今、こんなもんだよ」


　「これは、おれの豚ロースね、塩タンは焼け過ぎないように、
　　おやじ！　これカルビだからね」


　「あー　ありがとう・・・お母さんも心配してるんだよ、おまえが変な宗教に
　　影響されて家庭を顧みないから心配だーて」


　「おふくろは、おれのこと少しも理解しないから・・つい強い事を言うって
　　しまうんだっけど、あとで言い過ぎに後悔しているのさ」


　「家庭を幸せに出来ないで世界平和もないもんだし、なんとかなっている人の
　　奥さんは、みんな立派で力があると言うけど、そんな幸運の人はめったに
　　いないですよ。女房を責めるまえに自分はどのぐらい彼女を大事にしているか
　　だよ、自分にあったいい女にするには、自分しだいだよ、女はね　自分を命を
　　かけて愛してくれる人のためには、どうにでも変われるし、
　　また、その力をみな持っているみたいだよ。
　　
　　男は仕事に生きがいを求められるけど、女はね、愛されることがー生きがい

　　なんだよ、　それが幸せなんだよ！

　　女の喜ぶ姿を見て男はやる気がでてくる・・これが男の本質なんだと思うけど。

　　自分のことだけを考えていたんでは大きな仕事はできないし、第一、女房を

　　幸せにできないものが、何が世界平和なんだい」


　「まあ・・　そう言うことに　なるかな
　　おねーさん　生　お願い
　　それからね　こちらの人が、もう少し暖かいビールがほしいんだって
　　愛情ビールがあるかね」


　「おねーさん　驚いた顔して　聞いてくるって」


　「じゃ、自分が変われば相手も変わると、言いたいわけ？」


　「そう！　まず自分の境涯を高めること・・そのために信仰をしてるんでしょう
　　
　　彼女に二度ぼれさせるんだよ、そして彼女を大事に思いやりを持って全力で

　　愛してあげなさい、必ず答えてくれるでしょう」


　「おやじ！　来たから飲んでみて、　おれ　タン塩追加」


　「あれ！　うまいよ、アワもこんなにあって、やわらかい」


　「どれ　どれ　グラスが冷えてないや・・・なるほど

　　これは、まさしく愛情ビールだ」



　「おかあさん、子供から見ても、きれいで、生き生きしてるだろう？」


　「うん　みんなから信頼されているし・・たいしたモンダネ！

　　ただ　気がつえーな、おれは　あーゆうの　やだ！」


　「奥さんを愛し　愛されれば　いいんだよ」


　「今日はゆっくり飲もうーと」




　　  

　　


　　受信メール

　　　　（お友達の家から、同級生の食事会に出て今終わったところ大塩で逢いますか）

　　送信メール

　　　　（今友達の家にいる、三時半には大塩に行けます）



　「あなた、今日も晴れちゃったからアジサイの写真撮れないわね」


　「一晩中降った、四時に起きた時も音をたてて降っていたけど
　　友達の方は大丈夫かい、良くなった？」


　「今日はもう大丈夫みたいね、前の日連絡があった時ー今日一日様子を見て
　　場合によっては翌日医者に連れて行ってあげるからーと言っておいたでしょう
　　だから、すぐに連れて行って点滴してもらったのが、よかったみたい」


　「あなたの方は、若い人仕事つづいてる？」


　「みんな、うまくいってるよ」


　「じゃー、あなた、これから子供（長男）と一緒にどこか飲みに行ってくれない
　　奥方には話しておいたから」


　「うん、近いうち飲もうって話してあるんだけどね、何時も私を入れて男同士
　　親子四人がろう、たまには二人きりで、やるかって言ってあるから好都合だよ
　　最近夫婦仲がうまくいってない件か？」


　「そうよ！　頼むわよ」


　「ここの一周もだいぶ慣れてきたね、逆回りする人が少ないせいか挨拶を
　　あまりしないね、藤岡は手をつないで歩いていると、向こうから先に
　　どんどん挨拶してくるからな」


　「あなた！　もう手がびっしょり」
  

　　


　　ひさしぶりに山のホテルに遊びにきた。
　　川に下りて行くと、誰もいない、静まりかえった冷気の中にせせらぎの音だけが
　　聞こえ、鮮やかなアジサイが生き生きと咲き誇っている。


　　


　（さきほど、私のヌードを撮ってきました。これには、とても出せないけど）


　「こんな　しわくちゃな　お腹のタレを撮ってもしょうがないと思うけど」


　「年を取ったら、取っただけの美しさがあるからさ！
　　年なんだから老化するし、シワも出来るけど、体全体の品格と言うものは
　　その人の財産なんだから・・その年なりの魅力があると思うけど」


　「そういえば、若い人の撮るのが　流行ってるみたいね
　　お腹の大きいのも撮るらしいわよ」


　「あなたに撮ってもらうんだから　恥ずかしくないか」


　「家に飾るわけではないからさ、人間成長の記録かな」


　「おおげさな！」