自受法楽の境涯を求めて

　　


　　「わぁー　きれい！　
　　　雨が上がって山がはっきりしてきたわね・・
　　　おにぎり持ってきたから、・・ここで食べようか」


　　「コスモスのあと直ぐ菜の花を植えたんだね
　　　油を取るのかな・・そこの牧場でアイスクリーム買ったことあるね・・
　　　ブルーベリーもやっているようだね」


　　「体がまだポカポカしている・・源泉だから　ちがうのかしらね・・
　　　あそこじゃ・・ビール飲みたくなっちゃうよね」


　　「そうだよ　あんなに　つまみの料理が揃っているんだから・・
　　　逃げて来てよかったよ・・
　　　このキンピラゴボウの方が　ずっと美味しいな・・」


　　「斜め切りだから・・大きくも火が通るのよ、水を全く使ってないからね
　　　ニンジンは後から入れてあるけど・・
　　　この辛さも美味しいでしょう」


　　「五年前から若くなってきたけどさ、最近はずいぶん
　　　輝いてきたようだよ」


　　「また　また！　・・　おせいじが上手になったわね」


　　「若い人の目標にならなければ　いけないんだからね
　　　死ぬまで輝いていくんだよ」